トラッドとレギュラーとの違い。そして、ガーベルトラッド
トラッドスーツとレギュラースーツ(インターナショナルモデル)との違いですが、それは動きやすい(着やすさ)にあります。
アメリカで生まれたアメトラ(=アメリカン・トラディショナル・モデル)は、見た目の形のよさだけでなく、活動(仕事など)のしやすさのために作られたものです。
一番の違いは、「肩回り」と「袖付けの型」にあります。
レギュラースーツは、肩幅に存在感を持たせるために、しっかりとパッドを入れ、肩の型(スクエアーショルダー)を作ったところに袖付けがなされます。
トラッドスーツは、ナチュラルショルダー(ドロップショルダーと称するメーカーもあります)と呼ばれ、レギュラーに比べ約半分の厚さのパッドを入れ、円形に近いかたちで袖付けがなされています。
レギュラースーツの「カチッ」とした肩回りにくらべ やや丸みをおびたかたちに見えるのが一番の違いです。
このようにパッドが薄く、円形に近い袖付けのため、「電車やバスのつり革に手を伸ばす時」、「車の運転をする時」、「デスクワークの時」などに大変楽になるのです。
ウエストラインにほとんど絞りを入れない形(ボックスシルエット)が、さらに動きやすさを助長しています。
トラッドは、アイビーから始まっていることは皆さん承知の事。
アイビーは直訳「蔦」で、アメリカ東部8大学のフットボールの対校試合のことをアイビーリーグと称します。
そんなアイビーリーガー達に愛されたファッション(スーツ)であることと、上記の着やすさゆえに体育会系の方々にも、一番マッチしたスーツスタイルとなったのでしょう。
ガーベルのトラッドスーツは、そんなトラディショナルの基本である天然志向、本物志向へのこだわりから、
●表釦は水牛釦をクロス止め | ●裏仕立は本台場仕立 | ●芯地には毛芯を仕様 |
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にしてお仕立ていたします。
ガーベル新潟のアメリカントラディショナルモデルスーツは、基本に忠実なスタイリングです。
トラッドスーツといえば 基本中の基本がこれ「T型」!
ナチュラルショルダーに、フロントダーツ無しの三つ釦段返り、フロントワイドカット、7oステッチ入り、後センターフックベント、袖釦二個、釦は水牛、クロス止め。
トラウザウス(パンツ)は、基本は0タック、ストレートシルエット、人気の2タックインプリーツのパターンも取り入れました。
※アメトラにアウト2タックは「×」ですぞ!
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